青検 - 脚気
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... むら)という僻村(へきそん)は、避暑地として中々(なかなか)佳(よ)い土地(ところ)である、自分は数年前(ぜん)の夏のこと脚気(かっけ)の為(た)め、保養がてらに、数週間、此地(ここ)に逗留(とうりゅう)していた事があった。 ...
「脚気(かっけ)かな、脚気かな」 ... この時「脚気かな、脚気かな」としきりにわが足を玩(もてあそ)べる人、急に膝頭をうつ手を挙(あ)げて、叱(しっ) ... 脚気を気にする男は、指を立てて坤(ひつじさる)の方(かた)をさして「あちらだ」と云う。 ...
『婦人文芸』発刊について. 宮本百合子. 婦人文芸御発刊の由大慶に存じます。 私は今ひどく心臓と脚気で動けないので七月一日には失礼いたしますが、心から発刊のおよろこびを申上げます。 〔一九三四年九月〕 底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社 ...
医者は脚気だと云ふんですが、何しろ、あの気性ですから、少しいいと、すぐ不養生をしましてね」 ... どうも脚気といふやつは. ... 脚気だと云ふんですが、何しろ、あの気性でせう、無理をするんです、少しいいと」 「無理を ...
夏の恐怖に物も言はぬ脚気(かっけ)患者の葬(はうむ)りの列。 それを見て辻(つじ)の巡査は出かゝった欠伸(あくび)噛みしめ、 白犬は思ふさまのびをして. 塵溜(ごみため)の蔭(かげ)に行く。 焼けつくやうな夏の日の下に、 おびえてぎらつく軌条(れーる)の心。 ...
若きいのちを. 宮本百合子. この間うちの上野駅の混雑というも ... そして、病気の筆頭は結核で、その次は脚気、視力障害がつづいている。 ... その期間がすぎると、結核でも決して結核とは云わず、脚気だから故郷の土を踏めば癒ると国へかえしてしまう。 ...
シゲは全く古い職人肌の亭主をもって、脚気の乳をのまして赤ン坊に死なれたり、これまでの工場が駄目になると、只身を落した気易さだけに満足して時代おくれの小工場へ落着く。 アサは自分の身の上にかかって来る同じその事情のなかで、愛子 ...
道は遠し懐中(ふところ)には一文も無し、足は斯の通り脚気で腫れて歩行も自由には出来かねる。 情があらば助力して呉れ。 頼む。 斯う真実を顔にあらわして嘆願するのであった。 「実は——まだ朝飯も食べませんような次第で。 と、その男は附加(つけた)して言った。 ...
... だに不足なものがある為(ため)なんだ、それだから、見ろ、むかしは脚気(かくけ)などでも米の中に毒があるためだから米さへ食はなけぁなほるって云ったもんだが今はどうだ、それはビタミン ... あゝなるほど、脚気(かくけ) ...
後継ぎになる筈の一彰さんという人は、大兵な男であったが、十六のとき、脚気を患った後の養生に祖母はその息子を一人で熱海の湯治にやった。 そこでお酌なんかにとりまかれて、それがその人の一生の踏み出しを取り誤らせることになり、廃嫡となった。 ...
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