青検 - 脚気
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すると、十二年の夏中から師匠は脚気(かっけ)に罹(かか)りました。 ... を好かれた方であったが、脚気に罹られてからは、それも出来ず、始終、臥床(とこ)に就くではないが、無聊(ぶりょう)そうにぶらぶらしておられました。 ...
医者は脚気だと云ふんですが、何しろ、あの気性ですから、少しいいと、すぐ不養生をしましてね」 ... どうも脚気といふやつは. ... 脚気だと云ふんですが、何しろ、あの気性でせう、無理をするんです、少しいいと」 「無理を ...
この時「脚気かな、脚気かな」としきりにわが足を玩(もてあそ)べる人、急に膝頭をうつ手を挙(あ)げて、叱(しっ)と二人を制する。 ... 脚気を気にする男は、指を立てて坤(ひつじさる)の方(かた)をさして「あちらだ」と云う。 ...
戸田さんは毎年、秋になると脚気(かっけ)が起って苦しむという事も小説で知っていましたので、私のベッドの毛布を一枚、風呂敷に包んで持って行く事に致しました。 ... 脚気だとか。 「僕は健康です。 私は此の人のために毛布を持って来たのだ。 また、持って帰ろう。 ...
病気だ、ご覧の通りの病気で、脚気(かっけ)をわずらっている。 ... この病、この脚気、たといこの病は治ったにしても戦場は大なる牢獄である。 ... 大石橋から十里、二日の路、夜露、悪寒(おかん)、確かに持病の脚気(かっけ)が昂進(こうしん)したのだ。 ...
この間うちの上野駅の混雑というものは全く殺人的なひどい有様であったようだ。 ... そして、病気の筆頭は結核で、その次は脚気、視力障害がつづいている。 ... その期間がすぎると、結核でも決して結核とは云わず、脚気だから故郷の土を踏めば癒ると国へかえしてしまう。 ...
田山花袋の「一兵卒」は、日露戦争に、満洲で脚気のために入院した兵卒が、病院の不潔、不衛生粗食に堪えかねて、少しよくなったのを機会に、病院を出て、 ... ついに、兵站部の酒保の二階——たしかそうだったと思っている——で脚気衝心で死ぬ。 ...
『婦人文芸』発刊について. 宮本百合子. 婦人文芸御発刊の由大慶に存じます。 私は今ひどく心臓と脚気で動けないので七月一日には失礼いたしますが、心から発刊のおよろこびを申上げます。 〔一九三四年九月〕 底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社 ...
孤独閑談. 坂口安吾. 食堂の二階には僕の外にノンビリさんと称ばれる失業中の洋服職人が泊つてをり、心臓と脚気が悪くて年中額に脂汗を浮かべ、下宿料の催促を受けて「自殺したうなつた」かう呟きながら階段を降りたり上つたりしてゐ ...
... むら)という僻村(へきそん)は、避暑地として中々(なかなか)佳(よ)い土地(ところ)である、自分は数年前(ぜん)の夏のこと脚気(かっけ)の為(た)め、保養がてらに、数週間、此地(ここ)に逗留(とうりゅう)していた事があった。 ...
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