青検 - 紫式部
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源氏物語. 雲隠れ. 紫式部. 與謝野晶子訳. かきくらす涙か雲かしらねどもひかり. 見せねばかかぬ一章 (晶子) [#「雲隠れ」の帖は冒頭の晶子詞のみで本文はありません。] 底本:「全訳源氏物語 中巻」角川文庫、角川書店. 1971(昭和46) ...
源氏物語. 関屋. 紫式部. 與謝野晶子訳. 逢坂(あふさか)は関の清水(しみづ)も恋人のあつき涙もな. がるるところ (晶子) 以前の伊予介(いよのすけ)は院がお崩(かく)れになった翌年常陸介(ひたちのすけ)になって任地へ下ったので、昔の帚木(ははきぎ) ...
源氏物語. 空蝉. 紫式部. 與謝野晶子訳. うつせみのわがうすごろも風流男に馴(な) れてぬるやとあぢきなきころ(晶子) 眠れない源氏は、 「私はこんなにまで人から冷淡にされたことはこれまでないのだから、今晩はじめて人生は悲しいものだと教えられた。 ...
源氏物語. 花宴. 紫式部. 與謝野晶子訳. 春の夜のもやにそひたる月ならん手枕. かしぬ我が仮ぶしに (晶子) 二月の二十幾日に紫宸殿(ししんでん)の桜の宴があった。 玉座の左右に中宮(ちゅうぐう)と皇太子の御見物の室が設けられた。 ...
源氏物語. 花散里. 紫式部. 與謝野晶子訳. 橘(たちばな)も恋のうれひも散りかへば香(か)をなつ. かしみほととぎす鳴く (晶子) みずから求めてしている恋愛の苦は昔もこのごろも変わらない源氏であるが、ほかから受ける ...
源氏物語. 帚木. 紫式部. 與謝野晶子訳. 中川の皐月(さつき)の水に人似たりかたればむ. せびよればわななく (晶子) 光源氏(ひかるげんじ)、すばらしい名で、青春を盛り上げてできたような人が思われる。 自然奔放な好色生活が想像される。 ...
源氏物語. 若紫. 紫式部. 與謝野晶子訳. 春の野のうらわか草に親しみていとお. ほどかに恋もなりぬる (晶子) 源氏は瘧病(わらわやみ)にかかっていた。 いろいろとまじないもし、僧の加持(かじ)も受けていたが効験(きき ...
源氏物語. 蓬生. 紫式部. 與謝野晶子訳. 道もなき蓬(よもぎ)をわけて君ぞこし誰(たれ)にもま. さる身のここちする (晶子) 源氏が須磨(すま)、明石(あかし)に漂泊(さすら)っていたころは、京のほうにも悲しく思い暮らす ...
源氏物語. 須磨. 紫式部. 與謝野晶子訳. 人恋ふる涙をわすれ大海へ引かれ行く. べき身かと思ひぬ (晶子) 当帝の外戚の大臣一派が極端な圧迫をして源氏に不愉快な目を見せることが多くなって行く。 つとめて冷静にはしていて ...
源氏物語. 夕顔. 紫式部. 與謝野晶子訳. うき夜半(よは)の悪夢と共になつかしきゆめ. もあとなく消えにけるかな (晶子) 源氏が六条に恋人を持っていたころ、御所からそこへ通う途中で、だいぶ重い病気をし尼になった大弐 ...
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