青検 - 猜疑心

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此の如く官吏をして相互に監視せしむる官制は、畢竟猜疑心の強い支那人の特質に相應せるものといはねばならぬ。 ... かかる制度を設置した一面の理由は、父子兄弟の間にも、猜疑心嫉妬心の多い結果で、他國には類稀なることかと思ふ。 ...
Wikipedia: 桑原隲蔵
幸にして幸雄兄の知辺があるので、紹介して貰って奔走したけれど、田舎の人は消極的で猜疑心が強くて、出来そうで出来ない。 一人出来たと喜べば、二人目が破れて悲しませる。 二人目が承諾すると、一人目が拒絶する。—— 私はこの時ほど旅人のはかなさを感じたことはない。 ...
Wikipedia: 種田山頭火
... 御役目御苦労の至りだ、この二婆さんの呵責(かしゃく)に逢(あっ)てより以来、余が猜疑心(さいぎしん)はますます深くなり、余が継子根性(ままここんじょう)は日に日に増長し、ついには明け放しの門戸を閉鎖して我黄色な顔をいよいよ黄色 ...
Wikipedia: 夏目漱石
きつと悪いことをするだらうといふ猜疑心が、これも無理とは云はぬがちつと強すぎて、どうせさう思はれてゐるならと、不貞な夫のやうな考へを起させないでもない。 官民互に相信じ合はないこと(或は信じ合へないこと)は前にも述べたやう ...
Wikipedia: 岸田國士
そして、われわれ日本の読者の悲劇は、ヨーロッパ現代文学の中でも、歴史様相に対して最も猜疑心の深い動機にたつ作品が、このんで紹介され、高い翻訳料を支払うために熱心に広告されるということである。 現代文学の中には、まともに、野暮 ...
Wikipedia: 宮本百合子
而も、その争いは武器を取って雌雄(しゆう)を決(けっ)する闘争ではなく、暗黙のうちに郷里の評判や、学科の点数や、席次や、社会的地位を争うのだから、そこに不純な名誉心や嫉妬心や猜疑心が介在して来るから、本人達に取っては、非常に苦しいものだったに違いないと思う。 ...
Wikipedia: 甲賀三郎
頼朝つて何處まで猜疑心の強い人間だつたのでせうね。 あんなに、血族のものを、誰も彼も疑ぐらずにはゐられないなんて.」 瞬間、私は、深い/\憂鬱に落ち込んで、それきり俛首(うなだ)れて默つてしまつた。 山の麓の勾配に柵をめぐらした ...
Wikipedia: 嘉村礒多
吉見の父が少年二人を密訴(みつそ)に出したので、門番も猜疑心(さいぎしん)を起さずに応対して、却(かへ)つて運びが好かつた。 門番の聞き取つた所を、当番のものが中泉(なかいづみ)に届ける。 中泉が堀に申し上げる。 間もなく ...
Wikipedia: 森鴎外
頼朝だって、ただ猜疑心(さいぎしん)の強い、攻略一ぽうの人ではなかった。 平治の乱に破れて一族と共に東国へ落ちる途中、当時十三歳の頼朝は馬上でうとうと居睡りをして、ひとり、はぐれた。 平治物語に拠ると、「十二月二十七日の ...
Wikipedia: 太宰治
我等の一團と彼. 石川啄木. 一. 人が大勢集つてゐると、おのづから其の間に色分けが出來て來る——所謂黨派といふものが生れる。 これは何も珍らしいことではないが、私の此間までゐたT——新聞の社會記者の中にもそれがあつた。 初め ...
Wikipedia: 石川啄木
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