青検 - 泉鏡花
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高野聖. 泉鏡花. 一 「参謀(さんぼう)本部編纂(へんさん)の地図をまた繰開(くりひら)いて見るでもなかろう、と思ったけれども、余りの道じゃから、手を触(さわ)るさえ暑くるしい、旅の法衣(ころも)の袖(そで)をかかげて、表紙 ...
夜釣. 泉鏡花. これは、大工(だいく)、大勝(だいかつ)のおかみさんから聞(き)いた話(はなし)である。 牛込築土前(うしごめつくどまへ)の、此(こ)の大勝棟梁(だいかつとうりやう)のうちへ出入(でい)りをする、一寸(ち ...
夜叉ヶ池. 泉鏡花. 場所 越前国大野郡鹿見村琴弾谷. 時 現代。—— 盛夏. 人名 萩原晃(鐘楼守) 百合(娘) 山沢学円(文学士) 白雪姫(夜叉ヶ池の主) 湯尾峠の万年姥(眷属) 白男の鯉七. 大蟹五郎. 木の芽峠の山椿. 鯖江太郎. 鯖波次郎 ...
取舵. 泉鏡花. 上 「こりゃどうも厄介(やっかい)だねえ。 観音丸(かんのんまる)の船員は累々(やつやつ)しき盲翁(めくらおやじ)の手を執(と)りて、艀(はしけ)より本船に扶乗(たすけの)する時、かくは呟(つぶや)きぬ。 ...
多神教. 泉鏡花. 場所 美濃(みの)、三河(みかわ)の国境。 山中の社(やしろ)――奥の院。 名 白寮権現(はくりょうごんげん)、媛神(ひめがみ)。( はたち余に見ゆ)神職。( 榛貞臣(はしばみさだおみ)。 修験(しゅげん)の出)禰宜(ねぎ) ...
外科室. 泉鏡花. 上. 実は好奇心のゆえに、しかれども予は予が画師(えし)たるを利器として、ともかくも口実を設けつつ、予と兄弟もただならざる医学士高峰をしいて、某(それ)の日東京府下の一(ある)病院において、渠(かれ)が刀 ...
草迷宮. 泉鏡花. 向うの小沢に蛇(じゃ)が立って、 八幡(はちまん)長者の、おと娘、 よくも立ったり、巧んだり。 手には二本の珠(たま)を持ち、 足には黄金(こがね)の靴を穿(は)き、 ああよべ、こうよべと云いながら、 山くれ野くれ行ったれば. 一 ...
紫陽花. 泉鏡花. 一. 色青く光ある蛇、おびたゞしく棲めればとて、里人は近よらず。 其(その)野社(のやしろ)は、片眼の盲ひたる翁ありて、昔より斉眉(かしず)けり。 其(その)片眼を失ひし時一たび見たりと言ふ、几帳の蔭に黒髪のたけなりし、それぞ神なるべき。 ...
黒百合. 泉鏡花. 序. 越中の国立山(たてやま)なる、石滝(いわたき)の奥深く、黒百合となんいうものありと、語るもおどろおどろしや。 姫百合、白百合こそなつかしけれ、鬼と呼ぶさえ、分けてこの凄(すさま)じきを、雄々しき ...
化鳥. 泉鏡花. 一 ... トこう思って見ていると愉快(おもしろ)い、愉快い、愉快い。 ... 底本:「泉鏡花集成3」ちくま文庫、筑摩書房. 1996(平成8)年1月24日第1刷発行. 底本の親本:「鏡花全集 第三巻」岩波 ...
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