青検 - 伊勢参り
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近世の伊勢参りの如きも此形である。魂を留める為に、家の門に木を切つて立てゝ置い た。此動作がはやすである。かうして解くと、万葉集の中で、今日まで解けなかつた歌が 、大分解けて来る。 この様に、木の花を以て祝福したり、将来の事を占つて見たり、魂 ...
それから、酒店のしるしとして古風に杉の玉を軒に吊っている家が、まだ一軒石部の宿 に残っていることやら、お伊勢参りの風俗や道中唄なら関の宿の古老に頼めば知ってい て教えて呉れることだの、主人の研究の資料になりそうなことを助言していたが、私の ...
人国記」の流行ってきた時代――大阪人は、大阪から一足も出ないし、江戸人は、江戸 の内で一生暮らしているし、もし他国へ出るなら、それは伊勢参りと、善光寺参りとが 人生の二大旅行であった頃なら、そうした「概念的贅六」の観方も正しいであろうが、 この ...
伊勢参りから帰り、お絹はそのお墓参りをしてここに 逗留 ( とうりゅう ) することも久しく なりました。 「危ない、女の身で、引込んでいさっしゃれ」 「そんなことをおっしゃらないで、 お待ち下さいまし」 お絹は竜之助と浜松藩の武士の間へ身を以て入り込んでしまいまし ...
道庵は、よくそんなところへ 出会 ( でっくわ ) せる男で、いつぞやも伊勢参りをした時に、 やはり、こんなような鉢合せから始まって、宇治山田の米友という珍物を掘り出したのは 、この先生の手柄であります。 「そーら見ろ、悪いいたずらをすると罰が当るぞよ、世界 ...
... 飛騨の高山から、美濃の岐阜へ出て東海道を下るか、そうでなければ木曾路へ出て 、ゆるゆると故郷の上野原方面へ帰ることを、若い時、伊勢参りの思い出から、子供の ように喜んで、お雪に語り聞かせているのです。その間に地の理を見定め聞き覚えたお 雪 ...